2009年11月23日 (月)

新たな3件の保安規定違反と3度目の高レベル廃液漏洩事故を受けての国の審議会委員への要望書

六ヶ所再処理施設総点検に関する検討会委員の皆様への要望書
新たな3件の保安規定違反と3度目の高レベル廃液漏洩事故は、
これまでの保安院の対応が誤っていたことを、事実をもって示しました

日本原燃の再処理事業者としての適格性を根本的なところから問題にしてください

六ヶ所再処理施設総点検に関する検討会
主査 神田 啓治 様

2009年11月23日
再処理とめたい!首都圏市民のつどい

要望書(PDF)をダウンロード

 日本原燃は、10月22日、六ヶ所再処理工場において、3度目の高レベル廃液漏洩事故を起こしました。また、原子力安全・保安院は、11月9日、9月7~18日に行われた同工場に対する第2回保安検査にて、新たに3件の保安規定違反が確認されていたことを公表しました。

品質保証体制に重大な欠陥を抱えたままでの事業の継続が今回の事故と違反をもたらした

   昨年12月から今年2月にかけて犯された5件の保安規定違反は、約149リットルもの高レベル廃液大量漏洩事故とその後の固化セル内洗浄作業でのセルの壁の隙間への高レベル廃液の浸入事故をもたらしました。保安規定に基づかない組織によりガラス固化試験を進めるなど、再処理事業部長ら上位幹部自身が端から保安規定を遵守して作業を行うという基本認識がなく、5件全てが、上位幹部が直接的に関与する形で犯されました。極めて厳重な管理が要求される高レベル廃液を、保安規定を遵守する意識すらない管理体制で取り扱い、漏洩させたという、再処理事業者としての資格そのものが問われる違反であったにもかかわらず、保安院は原子炉等規制法に基づく何らの強制権限も発動せず、4月30日付の原燃の報告書(以下4・30報告書)をそのまま受け入れました。4・30報告書は、上位幹部の責任を明らかにすることもなく、専ら、中間管理職とのコミュニケーション、手順書、教育を充実させるとするだけでした。その結果、原燃の組織的欠陥はそのまま温存され、6月には協力会社の作業員の皮膚に放射性物質を付着させる事故を2回も起こし、7月から8月にかけては線量計を携帯せずに管理区域に入らせる等管理区域への入域管理に係る違反を3回も犯しました。6月6日の皮膚汚染事故と8月11日の線量計不携帯の違反は、1月の高レベル廃液漏洩事故の復旧作業の中で発生しています。今回の保安検査報告書では、6月6日の事故が、作業計画が極めていい加減であったことから発生したことがより一層明らかになりました。そして、前回からわずか半年後に3件もの保安規定違反を再犯するという事態に至ったのです。
 3件全てが、マニュアルすら守れないという組織的欠陥が改善されていないことを示しました。特に、分離建屋搭槽類廃ガス処理設備廃ガス洗浄塔入口圧力高警報を「設備に求められる状態」外に移行させた場合に要求される措置の未実施という違反については、前回の保安規定違反のうちの2件が、「設備に求められる状態」を満足しないおそれのある事態が発見された時の措置の未実施という違反であったにもかかわらず、同種の違反を繰り返したことになります。設備が不正常な状態に陥った時にまともな措置が取れない、違反を犯し反省したと言いながらも一向にそのような杜撰な品質保証体制を改善することができない組織的欠陥を如実に示しています。
 さらに、保安院は新たな3件の保安規定違反を9月に確認しながら、11月9日に至るまで報告書提出指示すら出しませんでした。その結果、原燃は10月16日に固化セル内洗浄作業を再開し、その洗浄作業に係る準備作業の最中に3度目の高レベル廃液漏洩事故を起こしました。保安院が、保安規定違反の再犯を確認し次第、事業の停止を命じていれば3度目の事故は起こらなかったのです。3度目の事故は、パワーマニピュレータを遠隔操作していた社員が、補助ホイストチェーンにつり下げていた機器に気を取られて、閉止フランジに気づかず、衝突させてしまったことにより起こったとされていますが、このようなミスは作業計画・体制がまともなものであれば防げたはずです。前回の保安規定違反のうち2件が保修作業実施計画を未作成のまま安全上重要な施設の安全機能に係る保修作業を行ったという違反でしたが、杜撰な作業計画・体制が全く改められていないということを示しています。高レベル廃液が供給槽Aから供給配管に移送された原因も分からないという、今もなお高レベル廃液管理能力が欠如した非常に危うい状態で事業が続けられていることも明らかになりました。さらに、原燃は11月18日、低レベル廃棄物処理建屋(DA建屋)にて、協力会社の作業員が他人の個人線量計を誤着用して管理区域に入域するという、入域管理に係る違反をまたしても犯しました。保安院が、度重なる事故や違反に対して極めて甘い対応しか取らないことが、さらなる事故や違反を続出させていると言わざるをえません。
 貴検討会も、7月9日に行われた第30回会合にて、4・30報告書の内容を審議し了承しましたが、続出する事故と違反を見れば、4・30報告書で出された対策はまるで機能していないことは明らかです。貴検討会にもこれらの事故と違反に対する責任があると言わざるをえないのではないでしょうか。

放射性廃棄物の「仮置き」の常態化は炉規法違反

 また、原燃は、9月7日付報告書(以下9・7報告書)にて、使用済燃料受入れ・貯蔵施設(F施設)において、200リットルドラム缶約8100本分の「使用済燃料によって汚染された物」を容器に封入せずビニール袋むき出しのまま、通路等に「仮置き」という名目で長期間放置し続けているという事実を公表しました。9・7報告書では、「仮置き」は2001年7月から開始され、2003年以降「仮置き」状態が継続、常態化したとされています。この6~8年にもわたる放置は、「容器に封入し、または容器に固型化して放射線障害防止の効果を持った保管廃棄施設に保管廃棄する」等の措置を取っていなかったということであり、「使用済燃料の再処理の事業に関する規則」第16条と炉規法第48条に違反しています。また、「仮置き廃棄物」の数量管理を実施していなかったため、放射性廃棄物の総量がいつ第1低レベル廃棄物貯蔵建屋(FD建屋)の保管廃棄能力を超えたのかということすら特定できていないという事実も明らかになりましたが、これは「放射性廃棄物に含まれる放射性物質の数量」を記録しなければならないとする同規則第8条と炉規法第47条に違反しています。これらは事業者としての信頼性を失墜させる違反であり、炉規法第49条に基づき、施設の使用停止が命じられるべきであると考えます。さらに、この「仮置き」は保安規定違反とされて然るべきであり、炉規法第46条の7第2項に基づいて、事業指定取り消しまで問題とされるべきであると考えます。再処理事業部長の指示で「仮置き」が行われてきたこと、社長も品質保証室も「仮置き」の事実を知っていながら、誰も是正しようとしなかったことは、原燃の組織全体に染みついた品質保証体制の欠陥を示しています。
 保安院は、今年8月31日になって初めて、「仮置き」の事実を公表し、原燃に対して改善するよう文書にて指示しました。しかし、保安院は、2001年9月の保安検査の時から「仮置き」の事実を把握しており、それ以降約8年間、保安検査の度ごとに「仮置き」が常態化しており、そのエリアが拡大され続けているのを見続けながら、公表もせず、原燃と共に放置し続けてきました。また、今回の保安検査ではビニール袋の破損やルーズな防火対策が確認されており、原燃と保安院がこれまで如何に杜撰な形で放射性廃棄物を放置してきたのかがより一層明らかになっています。また、原燃は、「仮置き廃棄物」の量がFD建屋の保管廃棄能力を超えたと推定されている2006年頃以降も、再処理施設本体が竣工すればDA建屋に持ち出すことができるとして、ガラス固化試験などで事故やトラブルが続出し、竣工に具体的な見通しが立たない状態にありながら、新しい貯蔵建屋を建てる等の抜本的な措置をとりませんでしたが、保安院もそれを容認し続けました。そして、来年になるまで「仮置き」状態は解消されないにもかかわらず、保安院は、現在も使用済燃料の新規搬入を行わせ続け、それに伴い放射性廃棄物の量が増大することをよしとしています。保安院は、この「仮置き」問題に対する措置も、報告書を提出させるだけに止め、「仮置き」状態が順次解消されさえすればよいとしています。
 貴検討会は、F施設等での漏洩事故と、291箇所もの「計画外溶接」の発覚を受けて2003年8月に設置されました。貴検討会と保安院は、2004年3月に原燃の「再処理施設品質保証体制点検結果報告書」を承認し、施設の健全性の確認が全く不十分なまま、また、品質保証体制に欠陥を抱えたまま、原燃が事業を継続することをよしとしました。しかし、貴検討会が設置され、同報告書を承認した時から、F施設での漏洩事故の補修工事のため放射性廃棄物が大量に発生し、「仮置き」エリアは拡大され続けていたのです。貴検討会も「仮置き」を常態化させたことに対する責任を負っています。

安易に報告書を承認するのではなく、原燃の再処理事業者としての適格性を根本的なところから厳しく問題にする必要がある

  11月9日に出した保安院の措置はまたしても報告書提出指示に止まっています。しかし、前回の保安規定違反に対する措置を報告書提出指示のみに止めたことと、極めて不十分な内容の4・30報告書をそのまま受け入れたことにより、その後も事故と違反が続出し、挙句の果てには、わずか半年から8ヶ月強の間に保安規定違反と高レベル廃液漏洩事故の両方の再犯が起こったのです。報告書を提出させ、その上で改善状況を確認するというこれまでの対応では、一向に品質保証体制は改まらないということを明確に示しています。前回の保安規定違反も炉規法第46条の7第2項に基づく事業指定取り消しが問題とされるべき極めて重大な内容であり、そのような違反を犯してもなお品質保証体制は全く改められることなく、保安規定違反を再犯した以上、原燃に事業を継続させることが許されるのかどうかが、今まさに真正面から問われていると考えます。
  貴検討会は原燃の品質保証体制を厳格に点検する責任を負っています。貴検討会第31回会合では、保安院の指示により原燃が11月24日までに出す報告書の審議が行われると報道されています。原燃は、報告書の提出後、固化セル内洗浄作業を再開しようとしていると思われます。しかし、品質保証体制がまるで改善されていない状態での、漏洩した高レベル廃液で汚染まみれになった固化セルにおける作業再開は、また新たな事故や違反を続出させることになりかねません。安易に報告書を承認するのではなく、何度報告書を出しても品質保証体制がまるで改善されず、事故と違反を繰り返す現状を直視し、原燃の再処理事業者としての適格性を根本的なところから厳しく点検していただくことを強く要望いたします。また、原燃の違反を放置する保安院の規制当局として極めて不適格な対応についても厳しく問題にしていただきたいと考えます。

要 望 事 項
1.貴検討会第30回会合にて日本原燃の4月30日付報告書の内容を承認したことは誤りであったとの認識の上に立ち、日本原燃の再処理事業者としての適格性を根本的なところから問題にしてください
2.日本原燃の品質保証体制の欠陥が抜本的に改められたことが確認できるまで、固化セル内洗浄作業の再開をはじめアクティブ試験再開に向けた一切の作業を認めないでください
3.原子力安全・保安院の日本原燃への規制当局として極めて不適格な対応を厳しく問題にしてください

再処理とめたい!首都圏市民のつどい
<連絡先>
〒162―0825 東京都新宿区神楽坂2―19銀鈴会館405号
福島老朽原発を考える会気付
TEL 03―5225―7213   FAX 03―5225―7214

六ヶ所再処理施設総点検に関する検討会委員リスト

2009年7月9日第30回検討会配布資料に基づいて作成

http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g90709a09j.pdf

●神田 啓治
◇主査
〒598-0048 
大阪府泉佐野市りんくう往来北1番 りんくうゲートタワービル14階
エネルギー政策研究所 所長
TEL 072‐460-1410  FAX 072-460-1430

●井川 陽次郎
〒100-8055
千代田区大手町1-7-1
読売新聞東京本社 論説委員
TEL03-3242-1111(代)  FAX03-3216-7746(読者センター)
https://app.yomiuri.co.jp/form/

●大島 まり
〒153-8505
東京都目黒区駒場4丁目6番1号 De505
東京大学 生産技術研究所 教授 
TEL03-5452-6205 (内線56205)

●小川 輝繁
〒103-0025
東京都中央区日本橋茅場町3-5-2 アロマビル6F
財団法人総合安全工学研究所 専務理事
TEL03-3668-5861  FAX03-3668-5861
https://ver.primehs.net/~wacgu000/sslmf/riseginza.htm

●北村 正晴
〒980-8579
宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-10
東北大学 未来科学技術共同研究センター 客員教授 
TEL022-795-4006  FAX022-795-4010(北村研究室)
https://ssl.niche.tohoku.ac.jp/contact.php

●黒川 明夫
〒105-0012
東京都港区芝大門二丁目10番12号秀和第三芝パ-クビル
財団法人発電設備技術検査協会
ISO審査登録センター 主任審査員
TEL03-5404-3877  FAX03-5404-3882

●小林 英男
〒240-8501
神奈川県 横浜市 保土ヶ谷区常盤台79-5
横浜国立大学
安心・安全の科学研究教育センター 教授 
TEL045-339-3776  FAX045-339-4294

●杉山 俊英
〒319-1195
茨城県那珂郡東海村白方白根2番地4
日本原子力研究開発機構
安全研究センター 副センター長 
TEL029-282-5100(代表) FAX029-282-6111

●竹下 功
〒105-0001
東京都港区虎ノ門4-1-20田中山ビル8階
社団法人日本技術士会 参与 
TEL03-3459-1331(事務局)FAX03-3459-1338(事務局総務部)
https://www.engineer.or.jp/webmaster00.html

●仁田 周一
〒194-0215 
東京都町田市小山ヶ丘4-6-8
サレジオ工業高等専門学校 専攻科 教授 
TEL042-775-3020(代) FAX042-775-3021

●松本 史朗
◇核燃料サイクル安全小委員会委員長/同再処理WG主査
〒105-0001
港区虎ノ門3丁目17番1号TOKYUREIT虎ノ門ビル
原子力安全基盤機構 技術顧問 
TEL03-4511-1111(代) FAX03-4511-1297(広報)
http://www.jnes.go.jp/toiawase/index.html

●山中 伸介
〒565-0871
大阪府吹田市山田丘2-1
大阪大学大学院
工学研究科環境・エネルギー工学専攻 教授 
TEL06-6879-7904  FAX06-6879-7889

●和気 洋子
〒108-8345
東京都港区三田二丁目15-45
慶応義塾大学商学部 教授
TEL03-5427-1558 

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2009年3月 5日 (木)

3・22STOP再処理LOVE六ヶ所デモ・パレード

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2009年2月28日 (土)

3/3 STOP!再処理 ミニ学習会

日時:2009年3月3日(火)18:30~21:00

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2009年2月 6日 (金)

12、13日再処理&プルサーマル反対行動(2月9日更新)

 ご承知のように六ヶ所再処理工場のガラス固化試験はトラブルが相次ぐ中で廃液漏れが立て続けに起き、末期症状を呈しています。
 一方で、再処理でとりだしたプルトニウムを通常の原発で使うプルサーマルについては、動きが活発化しており、玄海・伊方・浜岡原発のプルサーマル用MOX燃料のフランスからの輸送が問題になっています。この輸送を止めるべく、南米や南太平洋など通過諸国大使館へのはたらきかけが始まっています。またMOX燃料の輸送容器の安全性に問題ありとして、許可しないよう求める要望書について、全国の賛同を得て13日に予定されている議員会館での国交省との交渉(ヒアリング)の場で提出することになっています。
 そこで12日の夜に討論集会を行い、その日の午後に予定されている六ヶ所再処理のガラス固化について交渉を経ての報告を受け、さらに翌日の国交省交渉に向けて、MOX燃料輸送容器の安全性問題や海外の動きなどについて報告を受け討論する場を設けたいと思います。12日の交渉前には経産省別館前でアピール行動も行います。ぜひ各地からお集まりください。

■再処理とめよう経済産業省別館前アピール行動

日 時 2月12日(木)13:00~13:50
場 所 経済産業省別館前(東京メトロ霞ヶ関駅C2出口直ぐ)
主 催 六ヶ所再処理工場のアクティブ試験を憂慮する全国の市民
問合せ 03-5225-7213 AIRまで
横断幕・プラカード等持参歓迎。手ぶらでももちろんOKです

■保安院ヒアリング-六ヶ所再処理ガラス固化について
日 時 2月12日(木)14:15集合14:30~16:30
場 所 衆議院第一議員会館第三会議室
集 合 衆議院議員会館のロビーに14:15集合
出 席 近藤正道議員ほか
問合せ 原子力資料情報室まで

■六ヶ所再処理は末期症状・危険で不要なプルサーマル燃料輸送をやめさせよう討論集会

日 時 2月12日(木)18:30~21:00
場 所 総評会館402会議室 地下鉄新御茶ノ水駅すぐ
お 話(仮:変更あり)
・澤井 正子さん(原子力資料情報室)ガラス固化は末期症状-交渉を受けて
・小山 英之さん(美浜の会)MOX燃料輸送容器の危険性
・アイリーン・スミスさん(グリーン・アクション)
      MOX燃料輸送をめぐる諸外国の動き、大使館をまわって…など
・久保木 契(福島老朽原発を考える会)ほか
参加費 800円
主 催 福島老朽原発を考える会/ストップ・ザ・もんじゅ東京/原子力資料情報室
問合せ 03-5225-7213 AIRまで

■国交省ヒアリング・要望書提出-MOX燃料輸送容器の安全性について-

日 時 2月13日(金)12:00集合13:00開始
場 所 参議院議員会館第三会議室
集 合 参議院議員会館のロビーに12:00集合
設 定 近藤正道議員事務所にご尽力いただきました。
問合せ 原子力資料情報室

■STOP再処理 LOVE六ヶ所2・22 渋谷 デモ

日 時 2月22日(日)13:30集合14:00出発
集 合 渋谷・宮下公園(渋谷駅下車徒歩5分)
横断幕・プラカード等をご持参ください。手ぶらでももちろん大歓迎!

主 催 再処理とめたい!首都圏市民のつどい
呼びかけ団体 : 原水禁国民会議(03-5289-8224)/ストップ・ザ・もんじゅ東京(03-5225-7213AIR内)/大地を守る会/福島老朽原発を考える会/たんぽぽ舎/日本山妙法寺/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/グリーンピース・ジャパン/原子力資料情報室

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2009年1月22日 (木)

再処理をやめなさい!経済産業省別館前行動

2009年1月28日(水)18:30~19:00

営団地下鉄霞ヶ関駅(C2出口まっすぐ)

拡声器でのアピール、再処理とめたい!チラシ(首都圏市民のつどい作成)まき、歌、申し入れ書・抗議文などを読み上げて渡す、などの行動です。

申入書や横断幕、プラカードなどをご持参ください。

もちろん手ぶらでも可。

仕事帰りにでもお気軽にどうぞ来てください。

主催 再処理とめたい!首都圏市民のつどい

呼びかけ団体 : 原水禁国民会議(03-5289-8224)/ストップ・ザ・もんじゅ東京(03-5225-7213AIR内)/大地を守る会/福島老朽原発を考える会/たんぽぽ舎/日本山妙法寺/日本消費者連盟/ふぇみん婦人民主クラブ/グリーンピース・ジャパン/原子力資料情報室

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2009年1月15日 (木)

STOP再処理LOVE六ヶ所1・18銀座デモ

2009年1月18日(日)

集合:午後1:45 出発:2:00
集合:銀座・水谷橋公園
   東京都中央区銀座1-12-6
   最寄り駅:銀座線「京橋」、有楽町線「銀座一丁目」
(銀座の数寄屋橋交差点を経て、日比谷公園で解散予定)

六ヶ所再処理工場に反対して月一で行っているデモです。

プラカード、横断幕などをご持参ください。もちろん手ぶらでもOK。

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2008年4月 7日 (月)

4・9討論集会+六ヶ所村通信No.4上映会のお知らせ

4月9日は反核燃の日。
池袋での討論集会と六ヶ所村通信の上映会を行います。

・グループ現代さんのご厚意により「六ヶ所村通信No.4」上映も行います!
・ガラス固化の困難がひと目でわかる動画を作りました。必見です!!

-連続討論集会第4回-
ガラス固化で行き詰まる六ヶ所再処理
本格稼働を止めるために今私たちにできること2

4月9日(水)反核燃の日
18:00~19:30 六ヶ所村通信No.4 上映
19:30~21:00 討論集会
コア・いけぶくろ(豊島区民センター)第3会議室(JR池袋駅5分)
参加費 1000円
問題提起 福島老朽原発を考える会 阪上 武
          ストップ・ザ・もんじゅ東京 高木 章次
主催 福島老朽原発を考える会 ストップ・ザ・もんじゅ東京

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六ヶ所再処理工場は試運転において,ガラス固化における致命的な欠陥が明らかになっています。国は試運転の第5ステップ入りを許しましたが,運動側の追及により2つのハードルが設けられました。最初のハードルとなるガラス溶融炉の再開について,日本原燃は4月の実施をもくろんでいます。

集会では,このハードルを越えさせないために,第4ステップの経緯を追いながら,ガラス固化の困難についてわかりやすく報告し,討論したいと思います。合わせて,沖合いの大断層が敷地直下に伸びている可能性があるなど,再評価により揺らぐ六ヶ所再処理工場の耐震問題についてもご報告する予定です。ふるってご参加ください。

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2008年2月18日 (月)

渋谷の街中で再処理やめよの声響く-2・17集会・パレード

080217_14570004 2月17日午後,再処理止めたい!首都圏市民のつどい主催で、渋谷でパレードを行いました。参加者約140名でした。宮下公園で行われた集会では,六ヶ所再処理工場のアクティブ試験でガラス固化の致命的欠陥が露呈していること、第5ステップ入りとガラス固化をめぐるこの間の動きと成果、及び今後の焦点について話がありました。その後パレードに移りました。渋谷の街中に再処理とめよの声が響きわたりました。

集会で福島老朽原発を考える会で捲いたビラは以下です。

「080217bira.pdf」をダウンロード(この記事の最後にテキストを貼り付けました)

2月16日付け東奥日報の社説には,第5ステップに進む今回のやり方に批判的な内容が出ています。 ようやくの感がありますが,ガラス固化問題がマスコミでもメジャーな扱いになってきました。
http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/sha2008/sha20080216.html

以下***東奥日報の社説転載******************

“追試”に合格の前なのに/再処理、最終試験へ

 日本原燃が六ケ所再処理工場で行っている試運転は、五つの段階に分かれている。原燃から第四段階の試験が終わったと報告を受けた経済産業省の原子力安全・保安院は、試験結果は十分でないから追加報告するよう条件を付けながらも、最後の第五段階に進むことを認めた。
 追加報告という“追試”を課しながら、追試の成績がどうなるか分かる前に合格扱いして進級させる。そんな変な手順で、極めて重要な最終試験入りを認めていいのか、安全性は大丈夫かという疑問、不安を抱く県民が少なくないのではないか。
 試験結果は不十分だと国が判断したのは、使用済み核燃料を再処理して出る高レベル放射性廃棄物(廃液)とガラスを混ぜて固化体を製造してきた昨年十一月からの第四段階で不具合が起きているからだ。
 溶かしたガラスと廃液を混ぜた後、容器に流し込んで固化体にする途中でガラスの粘性が高まり、流し込みにくくなっているなどが不具合の中身だ。
 原燃は、粘性が高くなっているのは、廃液に含まれる金属が流し込み口の近くにたまっているためとし、かき混ぜれば不具合は防ぐことができると国に報告している。だが、これは「見通し」だ。実際に混ぜて効果を確かめたわけではない。
 原燃は、不具合を受けて固化体の製造試験を中断して点検中だ。点検もカメラによる確認も終わってはいない。なのに「固化体の製造や安全面に問題はなかった」と国に報告した原燃の姿勢も腑(ふ)に落ちない。
 第四段階の試験を審議した総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の小委員会が、原燃の説明に「具体性がない」とみたのは当然だろう。
 小委の評価を受けた国も、固化体の製造試験を再度行って結果を具体的に報告させる追試が必要と判断した。だが、これは第四段階で解決できない問題が残ったことを意味する。
 高レベル廃棄物を固化体にして容器に安全に閉じ込め、最終的に地下深く埋められるようにするのは、ウラン資源を繰り返して使うという国のエネルギー政策の柱である核燃サイクル事業の成否にかかわる技術だ。
 その技術を磨く固化体製造の工程はトラブルが起こりやすいとされる。それだけに、試験で見つかった課題を一つずつ克服していくのは、機器や設備の性能を高めて安全性を確保するのに欠かせないことだ。
 だが、国は変則的な形で合格扱いし、原燃は既に第五段階の試験に入った。なぜそうなったのか。県は国や原燃に詳しい説明を求め、県としての受け止め方を県民に示すべきだ。
 二十二日に開会する県議会も国や原燃の姿勢、県の見解を厳しくただしてもらいたい。
 再処理工場の試運転が始まって間もなく二年になる。試運転の後に控える本格操業は二〇〇七年八月開始の予定だったが、トラブルや今回の不具合も重なって〇八年度にずれそうだ。
 だからといって、遅れを取り戻そうとして原燃が追試を急いで済ませようとしたり、国が追試の成績を甘く採点するようなことは決して許されない。県民から厳しく糾弾されるだろう。

**以下***ふくろうの会のビラ**テキスト部分********

 2月14日、原子力安全・保安院および核燃料サイクル安全小委員会は、多くの市民の声を無視し、六ヶ所再処理工場のアクティブ試験の最終段階である第5ステップ入りを了承し、日本原燃は即日作業を開始しました。
 しかし14日の安全小委員会では、ガラス固化試験について、目詰まり(糞詰まり)状態であっても「処理能力がある」と判定した日本原燃の報告に対して、「落第寸前」、「科学的なデータを示した形できちんと説明すべき」等、厳しい質問、注文が飛び交いました。ガラス固化は全然うまくいっていないという空気が全体を支配していました。目詰まりの防止策として、温度管理や炉内をかき混ぜることで防げるという見込みだけで乗り切ろうとする原燃に対する保安院の評価の甘さも指摘され、「『見通し』は得られているものの十分な結果が得られていない」という文書の表現が、「具体性はなく十分ではない」と書き換えられました。
 長年解決されていなかった本質的欠陥が克服される見通しはありません。六ヶ所再処理事業を認可した国がガラス固化技術の評価を間違っていたことは明らかになってきました。国は直ちに再処理事業の認可を取り消すべきです。

 ガラス固化は,高レベル放射性廃液とガラス材を高温にして混ぜる工程ですが,温度が上がらずガラス材が十分溶けないために,粘り気が強くなって出口で目詰まりを起こしているのです。昨年11月にガラス固化試験を開始してからトラブルが頻発し、にっちもさっちもいかなくなり、12月28日以降止まってしまっています。これは東海村の試験装置で既に露呈していた欠陥――廃液中の白金族元素がガラス溶融炉の下部に溜まることにより,溶融炉が高温にならずガラス材が十分に溶けない――が,克服できずにやはり露呈したものです(右図)。ガラス固化の技術が確立していないのに,六ヶ所再処理工場をつくってしまったのです。温度が上がらないなどにより、ガラスと廃液がうまく混ざらないと,何万年もの貯蔵に耐えることができない欠陥品となってしまいます。そのような欠陥品がいくつもつくられた可能性があります。試験は完全に失敗に終わったのです。

 保安院は、ガラス溶融炉を再起動する前に、内部の点検結果を安全小委員会がチェックするという新たなハードルを設けざるを得なくなりました。これは、議員の方々と連携して機敏に動き、保安院に対して要望書提出・交渉等の行動を矢継ぎ早に行ってきた市民運動の成果です。原燃報告書の実質的審議がなされた2月8日の安全小委員会ワーキンググループの会議(常に非公開)の内容についても、いち早く議員と市民に公開の場で報告させることができました。次はこの新たなハードルについて、審議内容を明らかにさせなければなりません。
 第5ステップではB系列についても試験を行う計画であり、長期化すると予測されています。第5ステップでのA系列の再試験とB系列の試験をいい加減な形でパスさせないように監視し、結果をつつみ隠さず報告・公開させていきましょう。
 第5ステップの最後に予定されている使用前検査(処理能力の性能検査)の前にも、A・Bの2つの系列についてガラス固化問題が解決されたか否かを安全小委員会が再チェックするというハードルがあります。安全小委員会が、全ての問題をまともに検討することを要求し、重大な欠陥を隠ぺい、放置したまま本格操業を認めないように牽制していきましょう。

 高レベル放射性廃液には、使用済み核燃料に含まれる放射能の99%が溶け込んでおり、超猛毒です。この廃液を溜めておくには、常に強制的に冷却・かくはん・換気を行う必要があります。地震などにより電源が失われると半日で沸騰してしまいます。最悪の場合、爆発に至る危険性があります。六ヶ所再処理工場の場合、廃液がタンクに満杯となったとき、含まれる放射能は一般的な原子炉の7~9基分にのぼります。これの1%に満たない放射能が環境中に出ただけで、「ウラルの核惨事」※を超える事態となり、汚染は東北地方一帯に広がります。
 このように高レベル放射性廃液を廃液のままで溜めておくのは大変危険です。そのため、再処理により生じた廃液は、一刻も早くガラス材と混ぜて固め、固体化しなければなりません。 ガラス固化という再処理の出口が塞がれた状況で再処理を進めると、超危険な高レベル放射性廃液が溜まる一方となってしまいます。再処理の作業そのものをただちに中止すべきです。

 再処理を中止に追い込むために、今後も事ある毎に協力して、日本原燃・保安院に私たちの要求を突きつけ、すべての情報公開を求め、公開審議を求め、ガラス固化に対する監視を一層強化していきましょう。

2008年2月17日 福島老朽原発を考える会
参考URL:美浜の会http://www.jca.apc.org/mihama/
グリーンピース・ジャパンhttp://www.greenpeace.or.jp/campaign/nuclear/

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2008年1月17日 (木)

ガラス固化工程のトラブルによるアクティブ試験の遅延が確定的に-全国140団体から保安院へ要望書提出と交渉-

ガラス固化工程のトラブルによるアクティブ試験の遅延が確定的に
全国140団体から保安院へ要望書提出と交渉

080115_12110001080115_12100001  六ヶ所再処理工場でのアクティブ試験におけるガラス固化工程のトラブルについて、情報公開と再処理作業の中止を求める原子力安全・保安院院長あて要望書の提出と交渉が1月15日11時から12時にかけて参議院議員会館にて行われました。
 要望書には短期間に全国から多くの賛同が寄せられ、140団体での提出となりました。交渉には、大阪、岩手、宮城、首都圏各地から、消費者、宗教者、サーファーのみなさんを含め多彩な顔ぶれが揃い、会場は30名を超える市民で溢れました。
 海の放射能汚染に反対する署名の追加提出も同時に行われ、三陸の海を放射能から守る岩手の会から手渡されました。署名は追加提出により10万筆を突破しています。
 青森でも交渉に合わせて要望書提出の記者会見が開かれました。交渉には川田龍平議員、金田誠一議員、近藤正道議員も出席され、積極的に質問、主張していただきました。
 相手は核燃料サイクル規制課の金城慎司課長補佐、企画調整課の中野真吾総括係長、放射性廃棄物規制課の浦野宗一統括安全審査官、資源エネ庁の原子力立地・核燃料サイクル産業課の田岡卓晃課長補佐の4名で、ほとんど金城氏が対応していました。
 要望書はあらかじめ渡してあったので、最初に金城氏がひととおり回答を説明し、「広い分野の情報が網羅されよくできた要望書だ、事実関係については争うことは特にない」などと、ほめ殺しかと思うような発言をくり返しました。
 交渉の最大の成果は、アクティブ試験の第4ステップと第5ステップのそれぞれでA・B両系統について行う予定にしていたガラス固化性能試験について、日本原燃が、第4ステップはA系統だけにして終らしてしまおうと動く中で、保安院が第4ステップでもA・B両系統で試験をやらせるつもりでいることが確認できたことです。アクティブ試験の今後については、第4ステップのガラス固化工程について日本原燃が性能確認結果を保安院に報告する。保安院はそれを核燃料サイクル小委員会再処理ワーキンググループにかけ、親の小委員会にもかけると明言しました。その後、第5ステップに入り、そこで保安院は現場に行って使用前検査を行い、規定どおりの速度(70リットル/h)でガラス固化ができるかどうかを、A,B両系統について行うと述べたのです。日本原燃の思惑が外れ、試験工程の進行が大幅に遅れる可能性が高くなりました。
 交渉では12月の工程変更で、第5ステップで行われる予定だったせん断を、ガラス固化試験用の廃液が足りないという理由で、一部第4ステップで行うとした点についても議論になりました。なぜ廃液が足りないのか。保安院は、試験の項目を増やしたようだと回答しました。しかし廃液が足りなくなるほどガラス固化が進んでいるのかというとそうではなく、逆にガラス固化はトラブルを抱えて進んでいません。この矛盾について再度聞きました。第5ステップ用の廃液も確保するようなこともちらっと言っていましたが、結局合理的な説明はありませんでした。
 ガラスと廃液を混ぜた液の粘性が高くなり、抜き出さなければならないトラブルについては、詳しいことは報告待ちだとしながらも、東海村の試験炉で明らかになった構造的欠陥が克服できずにまた露呈したのではないかとの指摘を否定することはできませんでした。
欠陥ガラス固化体の扱いについても議論になりました。抜き出した液はどう処理するのか、欠陥ガラス固化体ができた場合の扱いはどうなっているのか、これについて保安院は回答の用意がなく、宿題となりました。
 最後に問題になったのが、情報非公開の姿勢です。核燃料サイクル小委員会は、再処理ワーキンググループの議論が非公開になっている点、それだけでなく、12月7日に行われたワーキンググループの会合の議事要旨がいまだに出ていない点などが問題となりました。保安院はフランスとの二国間の取り決めを理由に挙げていましたが、あまりにもひどすぎるとして議員からも抗議の声があがりました。
 要望書では、要望書を核燃料サイクル小委員会の委員に配布することも求めています。保安院は当初、そのつもりはないと回答しましたが、あらためて要求し、検討事項となりました。その他、ガラス固化の粘性問題の実態・廃液が追加で必要となった理由、廃液の量とガラス固化体の本数、欠陥ガラス固化体の扱いといった検討事項、宿題については、川田龍平事務所に改めて説明に来るという約束をとりつけて終了しました。

要望書(PDF)をダウンロード (後に「A SEED JAPAN」さんからも賛同をいただきました。)

交渉の動画はこちら(Kayph Movie)

関連記事:アクティブ試験・ガラス固化工程に関する1月15日保安院交渉「第4ステップでA、B両系統の性能確認を行うという計画に変更はない」この確認を踏まえ、さらに、ガラス固化トラブルの実態を明らかにさせよう(美浜の会HP)

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2007年2月10日 (土)

再処理…「海に、空に放射能を流さないことを求める署名」への協力依頼/岩手の会HPより

三陸の海を放射能から守る岩手の会が、「海に、空に放射能を流さないことも求める署名」への協力を呼びかけています。以下(岩手の会HP)を是非ご覧下さい。
http://homepage3.nifty.com/gatayann/envr070210.htm

署名用紙はこちら
http://homepage3.nifty.com/gatayann/syomei07.pdf

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