2006年12月 4日 (月)

MOXについてIAEA事務局長に公開書簡/余呉町高レベル放射性廃棄物処分場問題で大阪府へ

美浜の会メール・ニュース06-27より

[1]11月22日の日本原燃との交渉の報告
[2]六ヶ所で取り出されたMOX燃料について、市民団体が出したIAEAのエルバラダイ事務局長に宛てた公開書簡
[3]滋賀県余呉町の核のゴミ処分場誘致問題に関して大阪府への要請行動
[4]映画「六ヶ所村ラプソディー」 12月16日から大阪・十三の第七芸術劇場で公開

★[1]11月22日の日本原燃との交渉の報告

 日本原燃への要望書は98団体の連名で共同提出しました。ご協力ありがとうございました。11月22日に六ヶ所村で原燃に手渡し、約1時間の交渉を行いました。

・燃料のせん断が1ヶ月半も中断したことについては、7体目の燃料が「固着物」にひっかかり動かなくなったことは認めました。しかし、その「固着物」を調査することもなく、砥石でこすって、掃除機のようなもので吸い取って、「廃棄物」として処分したとのこと。プルトニウム等も含まれていたはず。それを「廃棄物」として捨てるとはずさん極まりないことです。本当にそんなことが許されるのでしょうか。

・大気や海への放射能放出については相変わらず出しっぱなしです。クリプトンの除去装置などの開発については「他の機関で開発が継続されていると聞いている」とまるで他人ごとです。青森県との安全協定では「技術開発の促進に努める」と約束していますが、これでは安全協定違反です。

・海への放射能放出については、1ヶ月前の放出日等を原燃のホームページでやっと公表するようになりました。青森県議の鹿内議員のご努力や岩手県内からの厳しい批判の声、全国からの声による一定の成果ではあります。しかし、事前に放出を予告することについては相変わらず否定しています。

◎海への放出日等はこちら
http://www.jnfl.co.jp/monitoring/discharge/content-cycle-date.html

・11月16日に、プルトニウムとウランの混合酸化物(MOX、50:50)の粉末を製品として回収しました。これについて原燃は「核不拡散性に優れている」と宣伝。しかしIAEA(国際原子力機関)の基準では、酸化プルトニウム単体もMOXも核兵器用への転換にかかる時間は1~3週間で、両方とも同じ範疇に入っています。「核不拡散性に優れている」との根拠は何かと問うと、「IAEAの基準ではない」ということを認めましたが、あくまでも「核不拡散性に優れている」との見解は捨てていません。この問題は、次に紹介するエルバラダイ事務局長への公開書簡へとつながっていきました。

◎原燃交渉で焦点になった点についての報告はこちらです。
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/gennen_kosho061122.htm

◎関心のある方は、交渉のテープおこしも公開していますのでご覧下さい。
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/gennen_kosho061122_record.htm

★[2]六ヶ所で取り出されたMOX燃料について、市民団体が出したIAEAのエルバラダイ事務局長に宛てた公開書簡

 11月22日の交渉の後、24日には原燃社長が定例記者会見を行いました。記者からの質問に答えて、六ヶ所で取り出されたMOXからプルトニウムを抽出すことについて「理屈上は可能だが、現実には不可能」と答えました。これまで「核不拡散性に優れた」、「原子力の平和利用の一つのモデル」と豪語していましたが、それは「IAEAの基準を基にした話しではない」と後退せざるを得なくなり、今度は「理論上は可能だが現実には不可能」と論を変えています。
 しかし、MOXから核兵器用への転換は「現実には不可能」-これは本当なのでしょうか。原燃社長見解では、IAEAの基準は現実性のない単なる理屈上のものだということになってしまいます。

 そこで、この問題について、来日中のIAEA(国際原子力機関)エルバラダイ事務局長に、昨日11月30日に公開書簡を出しました。

●IAEAの基準は非現実的なのでしょうか?
●日本原燃社長によれば、MOXからプルトニウムを分離するのは、「現実的に不可能」ということですから、私たちは、MOX燃料の転用や盗難の可能性について心配すべきでは無いのでしょうか?

 この質問について、IAEAの見解を求めています。
 公開書簡は6団体で出しました(原水爆禁止日本国民会議/原子力資料情報室/グリーン・アクション/グリーンピース・ジャパン/美浜の会/ピースボート)。

◎エルバラダイ事務局長への公開書簡はこちらです[日本語訳]
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/elbaradei_letter061130.htm

◎MOXからプル分離「現実には不可能」/反核燃派に原燃社長反論[2006.11.25東奥日報]
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/20061125104347.asp

★[3]滋賀県余呉町の核のゴミ処分場誘致問題に関して大阪府への要請行動

 滋賀県の余呉町長が高レベル放射性廃棄物処分場の「文献調査」受け入れを12月議会(13・14日)で決定しようとしています。そのため本日(12月1日)、大阪府への要請行動に参加しました。琵琶湖を水源とする府民の不安の声に対して、対応された府の政策企画部企画室の中尾副理事は「情報を集めています。何らかの取り組みをしたい」と発言されました。12月議会まで日がないため、早急に反対の意思を表明してほしいと訴えました。

◎交渉の速報・写真と要望書などはこちらです
http://www.jca.apc.org/mihama/nuclear_waste/yogo_osaka_yosei061201.htm

◎京都では、11月22日に同様の取り組みがなされました。
「余呉の処分場選定府など意見交換を 知事に京の7団体」(京都新聞)11月23日
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006112300046&genre=A2&area=S00

◎余呉町の人々が署名活動をされています。余呉町以外の人も署名できるとのこと。
  12月12日に提出予定。締め切りが迫っています。ご協力お願いします。
  「余呉の明日を考える会」署名用紙ダウンロードできます。
http://www2.cny.ne.jp/yp0266/

★最後に、映画「六ヶ所村ラプソディー」の上映が大阪・十三の第七芸術劇場で始まります。是非、足を運んでください。また、余呉町の近隣での上映会では、鎌仲監督のお話もあります。
 大阪・十三第七芸術劇場での公開は12月16日からです。

◎「六ヶ所村ラプソディー」オフィシャルブログ  http://rokkasho.ameblo.jp/
◎ 第七芸術劇場hp   http://www.nanagei.com/

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2006年11月14日 (火)

日本原燃への要望書に賛同を

美浜の会メールニュースより

 これまでも再三問題にしてきましたが、日本原燃の情報非公開の姿勢はますますひどいものになってきています。そのため、11月10日付で、青森・岩手等の19団体で「せん断の長期中断の理由やプルトニウム抽出等に関する情報公開を求めます」と題する要望書を原燃に提出しました。

★原燃に対し、「情報を公開せよ」との多くの声を募っています。
★是非賛同していただき、要望書の共同提出団体になってください。
締め切りは11月20日(月)午後5時です。当会までご連絡ください。
mihama@jca.apc.org

 国会では、教育基本法を巡って緊迫した状況が続いています。同時に、外務大臣や与党の要人が「核武装論議」を繰り返し、安倍首相はこれを野放しにしています。このような反動的な政権のもとで、都合の悪い情報を必死で隠し続けながら六ヶ所再処理工場のアクティブ試験-プルトニウム抽出も続けられているのです。
 教育基本法の改悪を阻止するために奮闘されている皆さん。反核・平和の運動に取り組まれている皆さん。そして、再処理工場の運転を憂慮している皆さん。連帯して運動を進めていきましょう。

 六ヶ所再処理工場は8月12日から第2ステップに入りました。この第2ステップでは、約1ヶ月半も燃料のせん断が中断したり、核実験のサンプリングとの関係と思われる突然のせん断中止があったり等々、様々なトラブルが発生しています。

 しかし原燃社長は10月27日の記者会見で「大きなトラブル等もなく、おおむね順調に進んでいます」と述べ、これらトラブルをひた隠しにしています。また、放射能の海洋放出の実態についてもほとんど情報を公開していません。

 6月に起きた内部被ばく事故では、事故当時、プルトニウム等による部屋の空気中濃度は、国の基準の3倍にも達していたと推定されます。原発の基準では当然全面マスクを着用しなければならない程です。原燃はこのことに口をつぐんでいます。19才の作業員はマスクを着けていませんでしたが、原燃は「被ばくなし」と断定しています。
◎事故時は、国の基準の3倍も汚染されていたと推定される(美浜の会HP)
  http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/gennen_qa060725.htm
 
 原燃は11月2日から、ウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)の生成を開始しました。これについて社長は、「プルトニウム単体ではなく、核不拡散性に優れ」、「『原子力の平和利用』の一つのモデルになる」と述べています。しかし、国際原子力機関(IAEA)の基準では、MOXも直接核兵器の材料となり、酸化プルトニウム単体と同じ範疇で扱われ、核兵器用に転換するための期間も1~3週間とされています。

 一体どのような基準で「核不拡散性に優れ」ているというのでしょうか。混合酸化物の形態であっても、それを取り出し大量に保有するということは、現在の情勢のもとではとりわけ、核の拡散と緊張を高めるものです。マスコミはこのような問題点を指摘することもなく、原燃の発表をそのまま報道するだけで、「大本営発表」の状態です。
◎ウランとプルトニウムの混合酸化物のIAEA保障措置上の扱い(核情報HPより)
  http://www.kakujoho.net/rokkasho/iaeasg.html

 そこで、現に起きている再処理工場のトラブル等やプルトニウム抽出に関して、その実態を明らかにさせるために、青森や岩手や関西等の団体が議論しながら情報公開を求める要望書を作成しました。
 原燃との交渉の日程もあるため、19団体の連名で11月10日に原燃に提出しました(13日現在、23団体)。下記要望書の最後に団体名を記しています。22日が原燃との交渉です。
 是非賛同していただき、共同提出団体になってください。

※[緊急です]

 政府は明日15日に委員会で教育基本法改悪の強行採決を狙っています。反対メールを送ってください。 http://www.jca.apc.org/stopUSwar/

関連情報 「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」http://www.kyokiren.net/

★要望書は下記です。少し長くなっていますが、それだけ問題山積というわけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本原燃への要望書
せん断の長期中断の理由やプルトニウム抽出等に関する
情報公開を求めます

2006年11月10日
日本原燃社長 兒島伊佐美 様

10月27日の貴社の社長会見では、「第2ステップの全体的な進捗は、若干の遅れ気味であるものの大きなトラブル等もなく、おおむね順調に進んでいます」と述べています。しかし実際には、スケジュールは相当大幅に遅れているのではありませんか。また、事実起こっているせん断の長期中断について一言も触れていないのはなぜですか。
さらに、放射能の海洋放出の実態や作業員の被ばくの実態など、全体的に情報がまったくと言っていいほど明らかにされていません。
混合脱硝を独自の平和利用技術だと誇っていますが、いまの国際情勢の中で、プルトニウムという核物質を抽出すること自体に大きな疑問があります。
これらの疑問点を具体的に提示しますので、それらに関する情報をすべて公開されるよう要望します。回答は文書にした上、11月22日に説明の場を設けて口頭でも説明してください。

要 望 事 項

1.下記の疑問点に答えてください。
2.下記の疑問点に関する情報をすべて公開してください。

疑 問 点

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2006年10月26日 (木)

11月3日学習・討論会他-美浜の会メールニュースより

美浜の会メールニュースより

[1]11月3日 学習・討論会のご案内
[2]小冊子「再処理工場による海の放射能汚染」の紹介
[3]教育基本法が危ない![緊急アクション] 改悪反対の声をメールで送ろう

★11月3日(祝)学習・討論会のご案内 「六ヶ所再処理工場のいま」

 今回は、六ヶ所再処理工場の現況を主なテーマとします。8月から始まった第2ステップでは燃料せん断が長期間中断する等の異常が起こっています。また、海洋や大気への放射能放出の状況についても報告します。
 8月18日に始まった核燃料のせん断は、わずか1日のみで、その後1ヶ月半もの間中断していました。この長期の中断は「固着物」がせん断機内に溜まったためということですが、原燃は詳しい情報を公開していません。いったい何が起こっているのか、最新の情報も含めて明らかにします。

 10月3日に再開したせん断も、10月9日から約1週間中断となりました。この10月9日には米軍や自衛隊が核実験のサンプリング調査を始めました。六ヶ所再処理工場でせん断を行えば、主排気筒からクリプトンなどの放射能が放出されます。核実験の放射能サンプリング調査のじゃまになるため、せん断を中止した疑念があります。原燃は明確な回答をさけています。核実験に反対するのはもちろんですが、日常的な放射能汚染にも反対していきましょう。
 また、三陸沿岸では、海洋放出に反対する声が高まっています。若い人々にも反対の声が広がっている新しい状況などについても紹介します。これらを通じて、今後どのような取り組みが必要か等について議論しましょう。

 特別報告として、プルサーマルをめぐる状況、美浜3号機の運転再開を巡る状況についても報告します。
 是非、ご参加ください。
 日時:11月3日(祝)午後1:30~4:30
 場所:エルおおさか南館101号室
   (地下鉄・京阪:「天満橋」下車 西へ徒歩7分)
 主催:グリーン・アクション/美浜の会
 詳しい案内はこちらです。
 http://www.jca.apc.org/mihama/annai/toronkai061103.htm
<関連情報>
●せん断の長期中断の理由を明らかにすべきです
 ◆せん断機内の「固着物」によるため?・・・8/19~10/3(約1ヶ月半)
 ◆排気筒からの放射能放出が核実験モニタリングのじゃまになるため?・・・10/9~10/16
 http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/sendan_stop061023.htm

★新しい小冊子「再処理工場による海の放射能汚染」

 アクティブ試験開始以来、海に放射能が垂れ流されています。原燃は「薄まって拡散するから大丈夫」と言っていますが、フランスやイギリスの実態はそうではありません。海岸や湾内に放射能が蓄積され、海岸で遊んだ子供たちに白血病が多発したり、海は半永久的に汚染されています。このような内容をコンパクトにまとめています。是非、ご一読ください。
 発行:美浜の会 2006年9月 A5版15頁  
 頒価:200円 送料(5冊まで)80円
 ご注文は、メールかFAXでお願いします。
 メール:mihama@jca.apc.org   FAX:06-6367-6581
 小冊子の案内はこちらです。http://www.jca.apc.org/mihama/

★教育基本法が危ない!緊急アクション 改悪反対の声をメールで送ろう

 国会で教育基本法改悪のための審議が始まりました。来週30日から集中審議が始まり、政府は11月上旬にも衆議院で「改正」案を採決しようとしています。これは教育関係者だけの問題ではありません。「愛国心」教育の強制や教育の格差を一層拡大することにつながっていきます。憲法改悪の先取りでもあります。
 緊急アクションとして、衆議院教育基本法特別委員会の与党議員に改悪反対のメールを送る取り組みが開始されています。是非、あなたの声を送ってください。
 メールはこちらから送ることができます。http://www.jca.apc.org/stopUSwar/
 寄せられたメッセージはこちらで見ることができます。
 http://www.jca.apc.org/stopUSwar/form/messages.htm

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2006年8月11日 (金)

岩手県大阪事務所に行ってきました(美浜の会メールニュース)

美浜の会メール・ニュース06-23より

★8月10日大阪市内にある岩手県大阪事務所に出かけました。簡単ですが、報告です。

■賛同ありがとうございました
 手紙に賛同していただいた皆さん、本当にありがとうございました。大阪事務所に出す手紙ですので、今回は、関西の団体・個人の方にお願いしていましたが、やはり、関西以外の皆さんからも賛同が寄せられました。そのため、関西地域とそれ以外の地域とに分けて表記しました。
・団体賛同 34団体
 反原発団体、消費者団体、生協や有機食品の宅配会社、平和運動団体、労働組合など、多彩な顔ぶれとなりました。短い期間でしたが、運動の広がりを感じます。
・個人賛同 104名。約束通り、WEB上では、個人名は省略しています。
・お二人の方からメッセージが寄せられました。代読して、大阪事務所の次長に手渡しました。ご本人の了解を得て、当会のhpに掲載しています。是非、ご一読ください。
・今回も賛同の〆切時間を守っていただき、感謝します。

■賛同団体名の入った手紙と、メッセージは下記に掲載しています。
http://www.jca.apc.org/mihama/

■15名の参加で、生活に根ざした、切実な思いを伝えました
 蒸し暑い大阪梅田。大阪、京都、兵庫から15名の老若男女が集まりました。約束の4時10分に、大阪駅前第1ビルの9階にある岩手県大阪事務所に到着。ここは、北東北三県合同事務所で、青森・岩手・秋田の三県の共同事務所です。部屋には、三県の旅行案内のパンフレットや物産が並べられています。対応されたのは、岩手県大阪事務所の次長さんでした。

 初めに、手紙の趣旨を説明。美しい自然を守るということは、合成洗剤を使わなかったり巨大開発を拒否したりと、三陸の皆さんの努力と生命が吹き込まれたもので、本当に感謝していることを述べ、だからこそ、放射能汚染などあってはならないと。次長はうなずきながら、少し誇らしげな顔でした。
 六ヶ所再処理工場から、5・6月に放射性廃液が垂れ流された日付について、岩手県には連絡が入っているのかを問いましたが、「ここは物産や観光を紹介する所なので、分からない」との答えでした。仕事上、そういう姿勢を貫こうとしていました。
 参加者が「鳴門ワカメと違って、三陸のワカメはしっかりしていて刺身ワカメがとてもおいしい」、「今年初めてメカブを食べたけど、おいしかった」と話すと、次長はそのたびに、「ありがとうございます」とにっこりと嬉しそうに答えていました。
 それだけおいしい三陸の食材が放射能で汚染されるのは許せない、是非岩手県は放射能汚染に反対してほしいと参加者の口調も少しずつ力のこもったものとなっていきました。

 アクティブ試験の第1ステップで放出された放射能の量について説明しました。1度に海に放出される放射能量の平均値は、月を経る毎に増えていること、6月の最後の2回の放出は、その直前の2倍にもなっていること等々。第2ステップに入れば、一層増加すると説明すると、次長はメモを取りながら聞いていました。また、英国の再処理工場からの放射能垂れ流しに対しては、アイルランドや周辺の諸国が反対している。隣県の岩手県が反対するのは当然ですとの意見には、なるほどというような表情も。
 また、グリーン・アクションと共同で春に行った、関西大手スーパーへのアンケート調査結果も紹介しました。大手スーパーは、青森県産や三陸産の食材について敏感になっていること、「微量でも放射能の混ざった食材は取扱いたくない」というスーパーの回答に、真剣に耳を傾けていました。

 印象的な場面がありました。主婦の方が、息子さんが修学旅行で岩手県に行き農業体験をしてきていい経験だった、いつまでも美しい自然を守ってほしいという話をされました。すると、別の参加者が、大阪の能勢町でダイオキシンが問題になったときは、学校の林間学校や行事は全部取りやめになったと話を引き継ぎました。次長はじっと黙って、深刻な雰囲気に。大阪事務所は観光の案内等が主な仕事です。「『放射能は混じってますが、きれいな三陸の海です』とは宣伝できないでしょう」と問いかけると、少しうつむき加減です。「岩手県は被害を受けるばかり、カネが入るわけでもない」、「宮古市長が説明会を再三要請しても、原燃は無視し続けている」、「岩手県知事にリーダーシップを発揮してもらいたい。全国に出回っている岩手産の食材を守るためにも」と切実な思いが続きました。「仕事を増やすようで申し訳ないですが、5月、6月に海洋放出した月日について、岩手県には知らされていたのか確認してください」と頼むと、「分かりました。確認します」と約束されました。明日、返事をいただくことになりました。

 最後に、二人の方のメッセージを参加者が代読しました。それまでの議論を締めくくるような、メッセージでした。次長も真剣に聞いていました。
 今週中にも原燃が、第2ステップを開始しようとしているので、その前に、説明会や情報公開の要請をしてほしいと述べました。次長は、今日の手紙やメッセージ、参加者の思いを早急に県知事に届けると約束されました。
 あっという間に5時となり、忙しい中時間をとってもらったことの礼を述べ、事務所を後にしました。その後、同じフロアにある宮城県大阪事務所に寄り、手紙や資料などを渡しました。

 アクティブ試験が始まる前の2月末にも岩手県大阪事務所に出かけました。しかし、その時とは雰囲気が違っていました。やはり海への放射能放出が始まっているという現実の中で、参加者の訴えも切実なものでした。対応された次長は、初めはにこやかな対応でしたが、段々と深刻な表情になっていました。
 終了後、喫茶店でいろいろと相談が始まりました。関西と青森・岩手との関係をもっと掘り下げていこうと。

■今回は、大阪事務所ということで、関西中心の取り組みでした。関東方面からも賛同が届いたり、賛同は控えるが、がんばってとのメールもいただきました。
 全国的な統一した行動も重要です。また今回のように、地域を限っての取り組みも、それぞれのバリエーションが生まれ、力になっていくことと確信しています。

 岩手県事務所は、東京、名古屋、北海道、福岡にもあります。それぞれの地域に応じた取り組みも必要ではないでしょうか。賛同と激励のメッセージを受けながら、反対の意志を表明したい多くの人々があることを強く実感しました。

 参加者それぞれが、自分の生活に根ざして、岩手との関係等を具体的に語られました。「放射能汚染に反対してほしい」という短いフレーズが、様々な思いで語られる中、次長にも通じたとことでしょう。

 今日の行動に参加された皆さん、御苦労さまでした。賛同していただいた皆さん、ありがとうございました。

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2006年7月28日 (金)

放射能を海洋に放出した月日が明らかに(美浜の会メールニュース)

美浜の会メール・ニュース06-20より

緊急のお知らせです。
★六ヶ所再処理工場のアクティブ試験で、日本原燃が5月、6月に放射能を海洋に放出した月日が明らかになりました。

・5月と6月に、それぞれ6回も海に放射能を垂れ流していたのです!
[原燃が海に放射能を垂れ流した日]
 4月 28日
 5月 3日、10日、19日、20日、27日、31日
 6月 7日、 9日、14日、16日、28日、29日

 この情報は、青森県の鹿内博県議会議員(無所属)の質問に対し、県の環境生活部の高坂部長が答弁したものです。鹿内議員は、一貫して再処理反対の立場で、活動されています。原燃が決して明かそうとしなかった貴重な情報を引き出してくださいました。
◎鹿内博議員HP http://www.jomon.ne.jp/~hsikanai/

・この事実を多くの皆さんに広めてください。
・原燃は三陸の漁業者や岩手県民に対し、海洋放出の実態を説明すべきです。
・原燃は8月第2週から、アクティブ試験の第2ステップに進もうとしています。少なくとも説明し納得を得られるまでは、第2ステップに進むべきではありません。

◆5月と6月に、それぞれ6回も海洋放出。
 原燃は、最初に海洋放出した4月28日だけは「初めてなので」という理由で公表していましたが、5月も6月もそれぞれ6回も放出していたことが初めて明らかになったのです。もちろん、原燃のホームページでも、「第1ステップ報告書」でも、これらのことについては公にしていません。最も被害を受ける三陸の人々にも黙って、青森県民にも黙って、こっそりと何度も放出を繰り返していたのです。
 アクティブ試験の第1ステップは、3月31日~6月26日でした。現在、第1ステップの試験状況を確認する「ホールドポイント」に入っています。試験は事実上中止していますが、海洋放出は7月にも行っているようです。原燃広報の電話での応対では、「7月放出分は、まとめて8月末に放出量などを記載して出します」とのこと。
「放出量を記載するということは、7月も海洋放出を行っていると理解していいですね」と事実上確認しました。

◆三陸の漁業者や岩手県民に説明すべきです。納得が得られるまでは、第2ステップに進むべきではありません。

 アクティブ試験開始前から、岩手県内には多くの不安と怒りの声があります。第1ステップ終了と同時に、海洋放出の実態などについて、当然説明すべきです。
 三陸沿岸では海開きが始まり、海水浴でにぎわいます。子供達もたくさん海に出かけます。おいしいウニも解禁されました。このままでは、三陸の海が本当に心配です。

 原燃は8月第2週にも第2ステップのアクティブ試験を開始しようとしています。6月の内部被ばく事故に関する真相も全く明らかにせず、「内部被ばくはなかった」と断定し、事実を明らかにしていません。

 このまま第2ステップに入れば、海洋放出はこっそりと確実に続けられ、また事故や被ばく事故が多発するに違いありません。第2ステップでは、第1ステップよりも高い燃焼度の使用済み核燃料が再処理されます。それによって、大気や海に放出される放射能量も多くなります。

 岩手県の宮古市長は、宮古市議会議長と三漁協(宮古漁協、田老町漁協、重茂漁協)の連名で、7月10日付で原燃に対してアクティブ試験に関する説明会を開くよう要請書を出しました。また、「放射性廃液等の情報の積極的な開示」も求めています。この声も踏みにじって、第2ステップに進むというのでしょうか。

★この問題に関する詳しい情報は下記にあります。
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/sea_hoshutsu060728.htm

★岩手県知事や宮古市長、漁協などに、5月~6月に海洋放出していたことをまず知らせましょう。
★海洋放出の実態を岩手県内できちんと説明するよう、声を広げましょう。

 [関連情報]
 ◎アクティブ試験の住民説明会開催を原燃に要請/宮古市と地元漁協   
  [7/11東奥日報]
  http://www.toonippo.co.jp/kikaku/kakunen/new2006/0711_1.html
 ◎岩手県内の状況については、「三陸の海を放射能から守る岩手の会」HP
  http://homepage3.nifty.com/gatayann/env.htm
 ◎内部被ばく事故の真相は明らかにされていない 
  http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/plutonium_hibaku060707.htm

■宮古市長 熊坂義裕さまへのメール
teigen@city.miyako.iwate.jp
〒027-8501 岩手県宮古市新川町2-1 TEL.0193-62-2111 / FAX.0193-63-9114

■岩手県知事 増田寛也さまへのメール
https://www.pref.iwate.jp/~hp0101/opinion/index.html
〒020-8570 岩手県盛岡市内丸10番1号 電話 (019)651-3111(代表)

■岩手県漁連
〒020-8691 岩手県盛岡市内丸16番1号 TEL019-623-8141(代)FAX019-654-7011
メール soumu@jfiwategyoren.or.jp
HP http://www.jf-net.ne.jp/itgyoren/

■宮古観光協会
TEL 0193-62-3534 FAX 0193-62-4044
メール m-kyoukai@mx51.et.tiki.ne.jp
4月下旬から5月の連休中に浄土ヶ浜まつりも行われます。
HP http://ww51.et.tiki.ne.jp/~m-kyoukai/

■日本原燃への抗議はこちら
青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字沖付4番地108
TEL 017-571-2002(広報) FAX 0175-571-2136
goiken@jnfl.co.jp

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2006年6月 2日 (金)

メールニュース:1億ベクレル放出しても放射能は「検出限界以下」-原燃の4月定期報告書

美浜の会メール・ニュース06-19より

 共謀罪法案はなんとか今国会では継続審議となりそうです。民主党案丸呑みで採決し、次の国会で修正等と自民党の姑息さには本当に腹が立ちます。私たちも午前中に法務委員にFAXを送りました。今後も継続して監視し、反対の声を発していきましょう。

 本題に入りますが、5月30日に原燃は、アクティブ試験の4月の報告書を出しました。
 海洋への放射能放出などについて、「各月毎に報告するため、個々には公表しない」と繰り返していた、その「各月毎の報告」です。
 ○原燃の4月報告書 
 http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/common/0604recycle-safety.pdf

 今回のメールで紹介する、原燃の4月報告書の内容批判等については、当会のHPに詳しい記事を出しています。表などもつけていますので、是非、御一読ください。
★1億ベクレル放出しても放射能は「検出限界以下」(ND)
 http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/accidents060601.htm

■1億ベクレルの放射能を放出しても「検出限界以下」(ND)!
 原燃の4月報告書では、使用済み核燃料8体(約4トン)を処理したと書かれています。その4トンの処理に伴い、4月中に海洋と大気へ放出した放射能量が表になっています(原燃4月報告書6頁)。表では、NDのオンパレードです。NDとは、検出限界以下のことで、ほとんど存在しなかったというような意味です。
 海洋放出については、トリチウム以外は全てND! 大気への放出についても、炭素14(C-14)は全量放出することになっていたのにND! これを見ると、ほとんど放出されなかったと思ってしまいます。そこで、原燃に電話で確認して、以下のことが明らかになりました。
 検出限界値(測定下限濃度)とは、国のいわゆる「測定指針」で、決められた濃度です。測定器の性能に左右され、ある濃度以下は測定できないため、検出限界以下とすることになっています。「測定指針」で放射能の核種によってその濃度が定められています。
 4月は600立方メートルの廃液を1度だけ放出したことが分かっています(4月28日放出)。そのため、トリチウムの測定下限濃度(0.28ベクレル/立方センチメートル)に600立方メートルをかけると1億2千万ベクレルの放射能となります。
原燃報告書ではトリチウムの放出(海洋への)は、1億7千万ベクレルのため検出限界を超えて放出したことになり、数値が書かれているのです。しかし、これが仮に1億ベクレルだったとすると、検出限界以下となり、NDとなってしまうのです。毎秒1億個の放射線を出しても、検出限界以下というわけです。表でNDとなっているものは、「出なかった」のではなく、限度以下だったというだけです。
 国の「測定指針」で決められている「測定下限濃度」は、1978年に定められたものです。28年たった現在では測定器の性能も上がっているはずなのに、「測定下限濃度」はそのままです。事実、東電などの資料では、「測定下限濃度以下」の数値も出ています。原燃にしても、「ND」としながらも測定値はもっているはずです。その測定結果を公表すべきです。

■ND+ND=ND
 1億ベクレルでもNDという話をしましたが、これでいくと5月分が公表された時はどうなるでしょうか。仮に5月のトリチウムの放出量が1回放出で1億ベクレルだったとします。5月分の放出量はNDです。では、4月と5月分の累積はどうなるかというと、1.8億+1億=2.8億ベクレルとなるでしょうか。違います。原燃のやり方では、1.8億+ND=1.8億となるのです。
 4月も5月もNDの核種はND+ND=NDとなります。これはウラン試験の報告書でもそうなっています。
 こんな「情報公開」があるでしょうか!

■海への放出-放出した廃液量も放出月日も書いていない
        -1バッチ毎の放射能量は測定しているが公表していない
 原燃の4月報告書では、海洋放出について、放出した月日と廃液の量について記載がありません。4月は「初めての放出だったので」マスコミ等に発表して、28日に1回のみで、600立方メートルを放出したということが分かっていました。そのため、上記のような計算もできます。
 しかし、今後、1ヶ月に複数回の放出をした場合を考えてみてください。「各月毎に報告する」といいながら、何日と何日に放出したかも分からず、放出した廃液量のトータルも分からず、NDということになってしまうのです。
 原燃が1バッチ(600立方メートル)毎に放射能量を測定していることは電話で確認しました。その数値を公表すべきです。

■2ミリシーベルト以下の被ばくは公表しない
 海洋放出について、4月28日の第一回の放出を明らかにしたとき、「初めてのことなので社会的関心があるから」発表したと原燃は言っていました。
 これと同じことを労働者被ばくの問題でも言っています。5月25日に明らかになったプルトニウム被ばくの問題で、原燃社長は記者会見(5月30日)で、「初めての体内被ばくだったので公表したが、今後は安全協定に即して2ミリシーベルトより少ない被ばくは基本的に公表しない」と述べています。労働者被ばくはますます闇に葬られていくことになります。
  ○原燃の兒島伊佐美社長が作業員の体内被ばくで陳謝[デーリー東北5月31日付]
 http://www.daily-tohoku.co.jp/kakunen/news2006/kn060531a.htm

■漏れてから交換すればいい-「事後保全」
 配管のT字継ぎ手からの漏えい事故について電話をすると、原燃は「事後保全」という言葉を繰り返します。密閉されたセル(小部屋)以外の配管などで漏えいがあっても、セル外なので人が立ち入ることができ、部品の交換ができる。漏えいがあってから交換すればいいという「事後保全」です。今回はさすがに批判の声があがり、他のT字継ぎ手も最小限度の範囲で点検しましたが、基本的に、そのようなことは必要なしというのが原燃の姿勢です。
 原発の2次系配管でも「事後保全」は適用していません。そうなれば、美浜3号機事故のような死傷事故が頻繁に起きることになります。もちろん、原発でもこの「事後保全」の思想を適用して、定期検査の簡略化を図ろうとしています。
 今回漏えいした7リットルのウラン入りの放射性溶液は、下請け労働者がふき取ったのでしょう。この事後保全の思想でいけば、漏えいを容認するわけですから、被ばく労働は増え続けます。それも、プルトニウム等による危険な内部被ばくが伴います。建設工事が終了して、地元の作業員が被ばく労働にかり出されるというわけです。そして、2ミリシーベルト以上は公表しないと。

■アクティブ試験から2ヶ月が経ちますが、事故が頻発しています。原燃社長自らが認めています。そして、「再発防止策」として、「安全大集会」を開いて「災ゼロ、災ゼロ」と唱和しています。これが「再発防止策」でしょうか。
 原燃がNDと言おうが、放射能は放出されています。まずは、その事実を公表させていきましょう。Rokkashoの歌詞にあるように「要注意のデータを、表に出そう」です。

 今回紹介した事実を多くの人に広めてください。青森県や岩手県などの地元の議員や国会議員などにも知らせてください。

 http://stop-rokkasho.org/
 歌詞の対訳はこちら 
 http://www.kuwaharamoichi.com/D2/archives/2006/05/rokkasho_1.html

 ○体内被ばくで原燃が臨時全社集会[東奥日報5月31日付]
   http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/0531/nto0531_10.asp
 ○作業員被ばくで原燃が全社集会/安全確保誓う[デーリー東北6月1日付]
   http://www.daily-tohoku.co.jp/kakunen/news2006/kn060601a.htm

■カンパありがとうございました。
 以前メール・ニュースで「美浜の会ニュース」の定期購読とカンパのお願いをしました。ネット上のことなので恐縮だとは思っていましたが、購読料やカンパが届いています。本当にありがとうございます。激励の文書にも励まされています。皆さまからのカンパは、高くつく原燃への電話代や青森行きの交通費に充てさせていただきました。

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2006年5月28日 (日)

メールニュース:こんどはプルトニウム被ばく事故

美浜の会メール・ニュース06-18より

■こんどはプルトニウム被ばく事故
 今日のニュースで流れていますが、再処理工場でプルトニウム等による体内被ばく事故が起きました。被ばくの管理でも、まったくずさんであることが明らかになりました。青森県も重い重い腰をあげて、今回は現場視察を行ったようです。原燃副社長は、再発防止策として、「安全意識を高めるため協力会社を含めた安全大会を来週開催する」と述べています。原燃自身の安全管理がずさんなことを棚にあげ、後に紹介する、関電の美浜3号機の「再発防止策」と同じく「安全よし!」「安全よし!」と唱和するのでしょうか。

 ◎作業員被ばくで県が現場を確認 (東奥日報 5月26日)
 http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/0526/nto0526_7.asp

 今回の被ばく事故でも、原燃の発表資料では、実態が明らかにされていません。作業服の胸元にプルトニウムを含む危険な溶液が着くような作業状況とはどのようなものだったのでしょうか。なぜマスクも着けずに作業させていたのでしょうか等々。また、被ばく量は0.01ミリシーベルトで「健康に影響なし」と発表していますが、プルトニウム等のアルファ放射能を吸入した場合に最も危険な、肺細胞などへの局所被ばくを考慮していません。
 この事故に関する問題点をHPに掲載しています。是非、ご覧下さい。

あまりにもずさんな原燃の被ばく管理
頻発する事故-アクティブ試験全体をただちに中止せよ

http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/plutonium_hibaku060526.htm

■頻発する再処理工場での事故
 アクティブ試験開始からまもなく2ヶ月になりますが、事故が頻発しています。
 5月17日には、配管のT字継手部位から7リットルの放射性試薬が漏えいする事故が起きました。この事故は、昨年7月のウラン試験で類似箇所からの漏えい事故があり、その時表面の目視点検だけで大丈夫としていた箇所からの漏えいでした。安全管理のずさんさを端的に示す事故です。この事故については下記に見解を掲載しています。
 http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/tsugite_roei060520.htm

 わずか2ヶ月の間で、3回の放射性溶液の漏えい事故、ポンプなどの故障、そして被ばく事故です。事故が起きている箇所も様々な建屋に及んでいます。23日のフック落下事故では、太さ8ミリのワイヤーが切れて、140キロもある作業用フックが落下しました。この建屋はまだ準備作業中でしたが、こんな事故まで起きているのです。20人の作業員が現場にいたそうですが、人身事故はなんとか避けられたようです。アクティブ試験全体を中止する以外にありません。

<六ヶ所再処理工場での事故日誌>
○4月11日 溶解槽セル ハル洗浄水400リットル漏えい
  http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060412-recycle-b01.html
○4月23日 分離建屋と精製建屋間の洞道検知ポットでの放射能検出
  http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060424-recycle-b01.html
○5月3日 精製建屋  かくはん機駆動用モータの故障
  http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060508-recycle-d01.html
○5月6日 精製建屋 プルトニウム濃縮液ポンプの故障
  http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060508-recycle-d02.html
○5月17日 精製建屋 配管T字継ぎ手からの試薬7リットル漏えい
   http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060518-recycle-b01.html
○5月23日 高レベル廃液ガラス固化建屋 セル内のクレーンフックの落下
  http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060524-recycle-d01.html
○5月25日発表 プルトニウム等による被ばく事故
  http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060525-recycle-01.html

■5月16~17日 青森に行ってきました。
・16日の午前中は原燃との交渉でした。「放射能予報を出してください」と要求しました。青森、岩手、関西から6名が参加。放射能の海洋放出については、「4月28日の放出は初めてのことであり、社会的関心も高いので」公表したが、今後については、「いつ放出になるか広報にも情報が入るか分からない。お伝えする情報ではない。毎月まとめて報告することになっている」の一点ばりでした。
・同日午後は、青森県との交渉。同様の要望書を出しました。しかし県は、原燃の「毎月まとめて報告する」について、「別段問題はない、安全協定でそうなっている」と答えるのみです。また、事故の情報については、原燃がホームページで公表している情報以外はもらってないとのこと。これには驚きました。
・しかし、これだけ事故が頻発してくると、青森県議会では自民党議員からも批判の声があがり始めています。

 ◎再処理工場溶液漏れで県議会与野党が原燃批判 (デーリー東北5月20日)
 http://www.daily-tohoku.co.jp/kakunen/news2006/kn060520a.htm

・17日は、グリーン・アクションと共に、青森県農協中央会の種市会長に面会しました。関西大手スーパーへのアンケート結果の最終報告を説明するなどして、青森産食材を放射能汚染から守ってほしいと要望しました。会長は、「生産者としては出荷できなくなり、青森産の食材を守りたいという気持ちは消費者と同じだ」と述べられていました。その後、青森県県政記者クラブでアンケート結果について会見しました。青森県は「混入する放射能は微量だから問題なし」としていますが、スーパーからは「微量でも極力取り扱いたくない」、「残留放射能の表示等について、今後なんらかの対策を考えたい」という回答が出ています。アンケート結果の報告等は両会のHPを参照してください。

■福井県知事の美浜3号機運転再開了承に抗議
 福井県知事は今日、美浜3号機の運転再開を了承すると関電に伝えました。11名の死傷者を出した事故からまだ1年9ヶ月です。この間にも関電の原発では事故が頻発していました。「再発防止策」とは名ばかりで、5月16日にも400リットルもの漏えい事故を起こしています。事故の責任を下請け会社になすりつけ、自らの責任にはほおかむりです。関電の染みついた体質です。
 5月24日の朝日新聞大阪版によると、「事故で死亡した5人のうち4人の遺族は今月16日に関電の森詳介社長と面談。早期の運転再開に難色を示し、事前に遺族側の了解を得るように求めた。」とあります。関電は、遺族の気持ちも踏みにじっています。
 福井県知事に出した要望書は下記にあります。
http://www.jca.apc.org/mihama/mihama3/fukui_yobo060523.htm

■もう皆さんご存じで、いまさらの紹介となって恐縮ですが、坂本龍一さんが立ち上げられたHPです。心強い限りですね。あの動くロゴ、びっくりしました。
http://stop-rokkasho.org/

共謀罪、教育基本法改悪、憲法改悪国民投票法案等々、悪法だらけの国会ですが、市民の力を結集していきましょう。

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2006年5月11日 (木)

放射能廃液放出の実態は隠されたまま他-美浜の会メールニュース06-17

美浜の会メール・ニュース06-17より

■放射能廃液放出の実態は隠されたまま
 原燃は4月28日に初めて放射性廃液を海に放出しました。しかし、その実態はほとんど隠されています。原燃に電話をしても、「放射能核種や放射能量については、月毎にまとめて報告することになっているので、4月28日の放出分について個別にその内容を明らかにすることはしない。4月に放出した分は、5月末か6月初めに月単位で報告する」と言うだけです。
 現在のところ、新聞報道から分かるわずかな情報を元に、海洋放出の問題点に関する暫定的なメモを当会のhpにアップしています。
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/sea_hoshutsu060510.htm

○再処理試運転後初の放射性物質含む廃水放出 デーリー東北 2006/04/29
http://www.daily-tohoku.co.jp/kakunen/news2006/kn060429a.htm

・原燃は今回放出したトリチウムについて「管理目標値の1億分の1」と言っています。それが事実だとすると、今回の放出には、アクティブ試験で出た放射能はまだほんの少ししか含まれていないことになります。その意味では、本格的な海洋放出はまだこれからということです。しかし、それでも、普通の海水に含まれるトリチウム濃度の約600倍に相当します。

・本格運転になれば、2日に1回の割合で600トンの廃液を海に放出します。その時には、原発に適用されている濃度限度の2700倍ものトリチウムが放出されることになります。裏返せば、原発に適用されている濃度限度を適用すれば、年間800トンの再処理は不可能で、その2700分の1、すなわち約0.3トン/年の使用済み核燃料しか再処理できないことになります。これでは、2兆円もかけて作った再処理工場の運転は事実上不可能となります。だからこそ、再処理には、海に放出する放射能の濃度限度を設けていないのです。それほどまでに放射能を放出しなければ運転できないのです。

■5月16日に原燃と青森県に申し入れ
 天気予報と同じように少なくとも「放射能予報」を出すべきです。5月16日に原燃と青森県に申し入れに行きます。
 海洋放出についても、大気への放出についても、また事故情報についても、原燃はほとんど情報を公開していません。そのため、青森県・岩手県・首都圏・中部・関西圏の諸団体と共に、情報公開のあり方を抜本的に改善するよう原燃と青森県に申し入れに行きます。また、東京の方を中心に、同様の内容を国の原子力安全・保安院に申し入れます。
 ・4月28日に海に放出した全ての放射能核種と量について公表すること。
 ・「放射能予報」をテレビ・ラジオ・新聞などで行うこと等。
 現在は、後になって放出の結果を知るだけです。放出時間や風向きなどを事前に知ることができれば、少なくとも子供達を外出させない、学校では校庭に出ないようにする、海岸では遊ばないようにする等々の準備ができます。天気予報や花粉情報のように事前に「放射能予報」を出すべきです。
 天気予報は当然はずれることもありますが、「雨が降る」という予報があるからこそ傘をもって出かけることができるのです。「放射能予報」は、原燃が全てを把握しているわけですから正確に出せます。何日から何体の使用済み核燃料をせん断すると決めるのは原燃です。そうすれば、何日何時から大量の放射能が出ることは分かっています。少なくともそれを「放射能予報」として出せるのです。前日・一週間・一月の予報が出せるはずです。
 五感に感じない放射能という毒物を何の予告もなしに放出し続けることなど許されません。「放射能予告」という形で放出されている事実を各自が自覚することによって、反対の声を大きくすることにもつながっていくのではないでしょうか。

■原燃宛の「放射能を海に捨てないで!」メールにご協力ありがとうございました
 12日、午後11時で一旦終了します。4月26日から開始した原燃宛のメールにご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。連休中にもかかわらず、2週間で218通のメールが寄せられました。第1回目の海洋放出は終わったため、「放射能を海に捨てないで」の原燃宛メールは一旦終了いたします。皆さまのお気持ちを、16日の原燃との交渉の時に直接伝えます。今後、どのような形の取り組みができるか等について検討していきます。皆さまからのご提案などがありましたらお寄せ下さい。
 また、寄せられたメールについては、手紙を添えて、岩手県知事、岩手県議会議長、宮古市長等15市町村長、、宮城県本吉町長、岩手県漁連、岩手県観光協会にもお知らせしました。岩手県の担当者からは、県知事に確かに伝える旨のお返事をいただきました。

■青森県農協中央会にスーパーマーケットのアンケート結果等を伝えに行きます
 5月17日には、青森県農協中央会にアンケート結果等を伝えに行きます。私たちはグリーン・アクションと共同で、関西のスーパーにアンケートをお願いしてきました。再処理工場の稼働によって青森県産や岩手県産の食材が放射能で汚染されますが、そのような食品の取扱いに関するアンケートです。現在、最終集約中です。関西の消費者や量販店が、食材の放射能汚染に敏感であることを伝えると共に、青森県産食材を守るためにも、農協として放射能汚染に反対してほしいと訴えます。

■青森県からの回答-「必要以上に心配をもたないため」
 3月28日に、16団体で出していた「新聞広告で示された放射線の人体影響に関する阿部道子氏の見解について」の質問書に対し、5月8日付で青森県から回答が送られてきました。青森県の顧問として「200ミリシーベルト以上受けない限り人体への影響は確認されていない」等のデタラメな見解を披露した阿部道子氏の見解について、青森県は「必要以上に心配をもつことがないようにとのメッセージをいただいたものと考えています」と回答しています。青森県民を愚弄するものです。コメントと回答をhpにアップしました。http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/aomori_a060508.htm

■坂本龍一さんのインタビュー記事・ラジオ番組
 再処理工場に反対しておられる坂本龍一さんのインタビュー記事が朝日新聞青森版(5月9日付)に掲載されています。是非、ご覧下さい。
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000140605090001
 また、5月7日深夜に放送されたラジオ番組でも、再処理工場の危険を訴えられています。ラジオ放送は下記で、聴けるようになるそうです。
RADIO SAKAMOTO
http://www.j-wave.co.jp/original/radiosakamoto/top.htm

■本の紹介 「放射能がクラゲとやってくる」-放射能を海に捨てるってほんと?-
 本書は、再処理工場による海洋汚染の問題について、岩手県から宮城県で講演を行ってこられた水口憲哉氏によるものです。ブックレット形式でたいへん読みやすく、資料も豊富です。専門家の立場から、長年の経験に基づいて、再処理工場による海洋汚染の危険を語られています。「3月31日は、再処理工場の終わりが始まる日である。」という結びの言葉は、力を与えてくれます。
 「放射能がクラゲとやってくる」
 著者:水口憲哉(東京海洋大学名誉教授)
 七つ森書館 2006年5月1日発行 800円+税

2006年5月11日
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
       http://www.jca.apc.org/mihama/
       mihama@jca.apc.org

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2006年4月30日 (日)

ついに海に放出-魔の金曜日

美浜の会メール・ニュース06-16より

原燃は28日、アクティブ試験後初めて、海に放射能を捨てました!
 25日に岩手県の宮古市長など10市町村の首長・担当者、宮城県本吉町の市民が再理工場を視察しました。その場でも市長達は、岩手県内で説明会を開くよう強く要求してました。この声も踏みにじり、「視察に来たからよし」と言わんばかりに、その2日後に海に放射能を放出しました。24日の原燃社長の定例記者会見でも海への放出については一切口をつぐんでいました。連休前にこっそり放出というわけです。断じて許せません!

■魔の金曜日
 海に放出した28日は金曜日です。原燃ホームページでは、金曜日の「試運転状況」は、5月1日の月曜日にならなければ知ることができません。今後も、この金曜日を選んで放射能放出などを行う危険性があります。まさに「魔の金曜日」です。
 原燃に対し、情報公開のあり方を根本的に改めるよう要求していく必要があります。

○原燃HP「試運転状況」
http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/000000-month/re_siken.html

■6時間かけて600立方メートル放出(600トン)
 前回のメールでも紹介しましたが、廃液貯槽タンクは600立方メートルのタンクが4基あります。このうち1基が満杯になる前に放出すると原燃は言っていました。いつ放出するかの予告もなしにということでしたが、今回、その通りになりました。
 現時点では、この放出については、新聞報道でしか知ることはできません。分かっているのは、

・28日の午前11時から、約6時間かけて600立法メートルを放出。1時間に100立法メートルで、これは通常運転通りの放出率です。 ・放出されたトリチウムの量は「管理目標値の1億分の1」といわれていますが、他にどのような放射能が放出されたのかについては一切報道されていません。
・青森県が監視しているとのことですが、具体的に何を監視しているのかも書かれていません。

○アクティブ試験廃液を放出
青森朝日放送 No: 8895 / Genre: 話題・トピック / Date: 2006/04/28(Fri) 18:43
http://www.aba-net.com/cgi-local/news/newsboard.cgi

○再処理試運転後初の放射性物質含む廃水放出  デーリー東北(2006/04/29掲載)
http://www.daily-tohoku.co.jp/kakunen/news2006/kn060429a.htm

○排水600トン 沖合へ放出  朝日/青森 2006年04月29日
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000000604290001

■本格操業では、2日に1回の割合で600トン放出
 本格操業が始まると2日に1回の割合で600トンの廃液を放出する予定だといいます。こんなことが今後やられるのかと思うと、ぞっとします。天恵の海である三陸の海が放射能汚染で取り返しのつかなくなる前に、なんとしても海への放出をとめましょう。

★当会のHPに、下記記事を掲載しています。是非、御一読下さい。

日本原燃の海洋への放射能放出に抗議する
日本原燃は生命の源泉である海を放射能で汚すな
三陸沿岸の人たちの声に真摯に耳を傾けよ
http://www.jca.apc.org/mihama/

★★原燃宛に「放射能を海に捨てないで!」メールを開始しています(4月26日より)。是非、抗議の声をあげてください。

原燃宛メールはこちらからhttp://www.jca.apc.org/mihama/
携帯からも送れます http://www.jca.apc.org/mihama/i/i.htm

郵便・電話・FAXの場合は下記です
 日本原燃株式会社 
 青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字沖付4番地108
 TEL 017-571-2002(広報) FAX 0175-571-2136

 原燃宛に送られた皆さんのメールは、適宜、岩手県知事、宮古市長、岩手県漁連、観光協会などにもお知らせします。

■「STOP!再処理 ネットワーキング」が立ち上がっています。
 ご存じの方も多いと思いますが、SENZA FINEさんの呼びかけで「STOP!再処理 ネットワーキング」が立ち上がっています。多くのブログ開設者が参加されています。是非、ご覧下さい。http://senzafine.livedoor.biz/

■水俣病が行政によって公式に確認されてから50年です。
 水俣病問題に長年取り組まれているアイリーン・美緒子・スミスさんの新しいホームページ 「アイリーン・アーカイブ」を紹介します。http://aileenarchive.or.jp/index.html

■アクティブ試験に反対する皆さんの取り組みや情報などをお寄せください。mihama@jca.apc.org

<アクティブ試験の状況> ◎印が新しい内容です
 3/31  アクティブ試験開始
 4/1~8 使用済み核燃料8体をせん断・溶解
 4/11  ハル(燃料被覆管)洗浄液40リットル漏えい事故
 4/16~ 溶解液を分離建屋に移送し、核分裂生成物を分離、ウランとプルトニウムをそれぞれのラインに分配
 4/17  分離建屋と精製建屋間のコンクリート製配管用通路の漏えい受け皿検知ポットの水位上昇・放射性物質検出
 4/18~ 精製建屋で、ウラン溶液とプルトニウム溶液を精製
◎4/28  アクティブ試験後、初めて廃液を海に放出(600トン) 
◎4/27・28に予定していた使用済み核燃料10体のせん断・溶解は、4/17に明らかになったポットの放射性物質検出の原因調査を優先させるため、現在は行われていない。

2006年4月29日
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)

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2006年4月26日 (水)

「放射能を海に捨てないで!」メールを開始

美浜の会メール・ニュース06-15より

 原燃は、2度も放射能を含む液の漏えい事故をおこしながら、それら事故の真相や原因も明らかにしないまま、アクティブ試験を継続しています。
 いよいよ海への放射能放出を狙っています。三陸の海と海の幸を放射能から守りましょう。

★原燃宛に「放射能を海に捨てないで!」メールを開始します。ご協力お願いします。

■昨日25日には、岩手県内の宮古市長始め10市町村長達が再処理工場を視察しました。そこでも、宮古市長は岩手県内での説明会を強く要求しました。しかし、原燃社長は「六ヶ所に来てもらえれば」と言うだけで、岩手県民の要求を踏みにじっています。

 原燃はまず、被害を受ける三陸沿岸の人々に丁寧に説明し、納得を得るまでは、廃液を海に捨ててはなりません。
 ○岩手10市町村が再処理視察/住民説明会再度要望  デーリー東北4/26
  http://www.daily-tohoku.co.jp/kakunen/news2006/kn060426a.htm

■また、24日の定例社長記者会見では、明日27日から28日にかけて、新たに使用済み核燃料10体をせん断し溶解すると言っています。2日間で10体のせん断となり、ペースをあげています(これまでは8日間で8体)。これによってまた大気へ放射能が放出されます。

 ○原燃社長の定例記者会見 4月24日
  http://www.jnfl.co.jp/jnfl/president-talk200604.html

■原燃は海への放出について、事前に予告することもなく行おうとしています。せん断・溶解・分離・精製等の各段階で廃液が生まれます。600立方メートルの廃液貯槽タンクが4基ありますが、そのうちの1基が満タンになる前に放出すると言っています。
 27日からせん断を行えば、新たに廃液が溜まっていきます。5月末までが試運転の第1ステップですが、もう間近に放出する可能性があります。
 海洋放出管は、むつ小川原港沖合3㎞、深さ44メートルの位置にあります。L字型に立ち上がった放出管の最先端は直径約7.5センチ。ここから毎秒5.6メートルの速度で廃液が放出されます。
 放出される放射能は、通常運転(800トン/年処理)でトリチウム、プルトニウムやセシウム、ヨウ素等、年に4万7千人分の経口急性致死量に相当します。こんな毒物を海に放出するのです。

★★ 海に毒物を捨てる状況が迫っています。三陸沿岸の漁業者達は、これまでも火力発電所建設を阻止するなど、太古の昔から自然がはぐくんだ豊かなリアスの海を守ってこられました。今は、カレイなどたくさん釣れているとのこと。めかぶやひじきも旬の時期です。
 まずは、多くの人々が反対の意思を原燃に示す必要があります。事業者の日本原燃に「海へ放射能を捨てないで」のメールを出してください。あなたの気持ちを伝えてください。

 前回の青森県知事宛のメールと同様のフォームで原燃宛メールを開始しました。是非、多くの皆さんのご協力をお願いします。
 当会のホームページに掲載している三陸の海の写真は、「三陸の海を放射能から守る岩手の会」のご協力によるものです。ありがとうございました。
「岩手の会」http://homepage3.nifty.com/gatayann/env.htm

 原燃宛メールはこちらから http://www.jca.apc.org/mihama/
 携帯からも送れます http://www.jca.apc.org/mihama/i/i.htm 

 郵便・電話・FAXの場合は下記です
 日本原燃株式会社 
 青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字沖付4番地108
 TEL 017-571-2002(広報) FAX 0175-571-2136

 原燃宛に送られた皆さんのメールは、適宜、岩手県知事、宮古市長、岩手県漁連、観光協会などにもお知らせします。

★ホームページやブログを開設されている皆さん。原燃宛メールを是非紹介してください。

<アクティブ試験の状況>
 3/31  アクティブ試験開始
 4/1~8 使用済み核燃料8体をせん断・溶解
 4/11  ハル(燃料被覆管)洗浄液40リットル漏えい事故
 4/16~ 溶解液を分離建屋に移送し、核分裂生成物を分離、ウランとプルトニウムをそれぞれのラインに分配
 4/17  分離建屋と精製建屋間のコンクリート製配管用通路の漏えい受け皿検知ポットの水位上昇・放射性物質検出
 4/18~ 精製建屋で、ウラン溶液とプルトニウム溶液を精製
 4/27・28 使用済み核燃料10体をせん断・溶解(予定)

■4月22日には、グリーン・アクションと共同で、学習・討論会を開きました。
 60名の会場は一杯となり、椅子を追加して70名弱の参加者で熱気あふれるものとなりました。事故に関する学習や、これまでの取り組みの交流等を行いました。高校生からは「僕らが今後一番被害を被る。僕らの問題なんや」「この気持ちを集める方法はないものか」との発言。青森の農業者や市民団体の方からは、「食の安全」を求めて、徹底して運動を進めてほしいとのメッセージも寄せられました。早く止めなくてはという気持ちを強くしました。三陸の漁師さんから届いたフノリとめかぶも好評でした。参加された皆さん、ありがとうございました。

■プラグにどうやって色を付けたのか?
 4月11日に起きたハル洗浄水の漏えい事故では、「再発防止策」として、「遮へい窓から明確に識別できるよう閉止プラグを着色し、遮へい窓近傍に注意喚起の注意札を掲示した。」と原燃はHPで書いています。密閉されたセル(部屋)内に人が入ることはできません。どのようにしてプラグに色を付けたのでしょうか?原燃に電話で問い合わせると、漏えいが起きた溶解槽セルの上に保守セルがあり(ここにも人は入れない)、
 ・はずしたプラグを保守セルにマニピュレータで運ぶ
 ・外からペンキを保守セルに運ぶ
 ・マニピュレータを使ってプラグに着色
 ・着色したプラグをまたマニピュレータでもとにもどす 
そのためには、1本のマニピュレータのアームの長さが10メートルほど必要になるのですが?
 皆さんも問い合わせて見てください。どうやって閉止プラグに着色したのか?本当に着色したのか?
○マニピュレータのイメージ図はこちら
 http://www.jca.apc.org/mihama/News/news86/news86rokkasho.htm

○原燃の「再発防止策」
 http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060412-recycle-b01.html

★皆さんの取り組みや情報などをお寄せください。mihama@jca.apc.org

2006年4月26日
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)

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